山手線watching

久しぶりに山手線に乗った。
面白くて一日乗っていたい心境だった。


若い男性は顎に髭を生やしている。流行のようだ。長さは1センチほど。
まだ十代と思しき若い女性はお尻の穴まで見えそうなショートパンツを
履いてさっそうと乗ってくる。痴漢騒ぎが絶えぬのもわかるような気がする。
誰にも相手にされぬらしい初老の男性はしょぼしょぼとしながらも
きょろきょろと車内を見渡し、人生を達観したように概ね小さくなって椅子に腰かける。
中年らしいおばさんは日ごろのうっぷんを晴らすかのように
友人とおしゃべりに夢中だ。


時々乗るが、そこには人間の縮図が描いてある。人間って何だろうっと
思うとき山手線に乗ってみるといい。


私の腰痛は今朝は治っている。どうしてそんなに遠いところまで行くの?
と聞かれるが、治るのだからしかたがない。
さあ!きょうからまたやろう、と力が湧いてくる。