怒りにまかせて

   *クリスマスも終わった。
   ヤフーの記事によると、ケーキが約五百トン捨てられたという。
   戦後の物のない時代に育った私には考えられないことである。


   ガタルカナル島という島がある。通称 餓島とも言われ飢餓に苦しめられた
   戦場として戦争史上名高い。
   蛇や蛙や鼠やモグラなど 食べられるものは何でも口に入れて飢えを凌いだ
   島として語り伝えられる。
   天皇陛下ではないが、涙無くしては語れない。
   玉子一個を食べたい、大福一つ丸々食べてみたい、というのが
   子供の頃の私の夢だった。
   それが、それがである。
   何をどう言ったらいいのだろう。
   そんな思いもあって苺を描いてみた。(苺は五月ごろが旬!)
   この寒空に苺なんて!贅沢も甚だしい。それを捨てるとは!                                                                                                                             
   
           来年になると恵方巻とやらが節分時に売られる。
   そして売れもせずに捨てられる。
   食べ物を大切に、というのはいと易い。
   世の中の変わりよう山川草木うたた荒涼の感がある。


   *ゴーン氏は何にお金を使うつもりだったのだろう。
   大統領に成りたかったとか一部で伝えられる。
   あの方と英語で渡り合える人物なんて日産にはいなかったに
           違いない。(何しろ、ブラジル~ヨルダン~フランス~
   日本とわたり歩いている。ゴーン氏が三語言う間に日本人は
   一語ぐらいしか返せずこういうことになったとでも言おうか。)
   大きな目で見れば、日本人は英語に弱くて
   こんな事態を招いたように思う。
   学校の先生が英語を話せなくて何が英語だろう。
   英語教育が遅れている。


   *日本は商業捕鯨とやらに舵を切った。
   もういやというほど鯨は食べた。
   というより食べさせられた。弁当はいつも鯨肉だったのである。
   給食も鯨肉がよく出たように思う。もう鯨肉は見たくない。


   *次に来る揺り戻しが怖い。
   日本はどこに行くのだろう。この国はなんだか浮かれている。
   また戦争か、はたまた地球の終りか、
   怒り出したらあれもこれも、と、止まらない。
                             (どちらも鉛筆画)