せめて楽しく!

    

   生きにくい世ではある。
   あまり他人様に誇れる趣味はないが、川柳作りは飽きずに
   やっている。 


      趣味と言えるのかどうか<慣性となる>(ならいせいとなる)
   である。
   でも作るのではない。どこかから言葉が浮かんでくるのである。
   
   <ゴキブリの方が驚く妻の声>
       ゴキブリは人間さまより早くこの地球に住んでいる。
       ハッと殺気を感じるのか、一瞬カタマッてしまうのが
       おもしろい。愛い奴じゃ。


   <徘徊をいつかする道散歩する>
       某新聞に載ったと思ったら
       追いかけて次のような句が載った。
       「徘徊に行ってきますと散歩する」
       どこのどなたか、私はギャフンとなった。
       完敗である。


   <命ともまた悪魔とも思う水>
       西日本の水害を詠んだ。
       テレビで水が襲い来るさまを見て恐怖に震えながら一句
   
   <秋深き今日はドナタが謝罪する>
       今、浮かんだ。昔作った句をちょっと変えた。


   <昔ハとすぐいう歳になりました>


   <よく生きてきたと自分を褒めてやる>
       病気を三つ、四つ抱えて生きている。
       それに破産して生活苦までも!


    姉も私の真似をしたのか川柳作りを始めた。
    皆さんも作りませんか。
    さて徘徊してくる、としますか。